陣痛

今までに体験したことのない感覚と

極度の眠気が交互にやって来る


それが痛みかどうかは正直分からなかったけれども

何かに例えるなら「痛み」だったんだと思う


阿鼻叫喚とか

鼻の穴からスイカを出すような感覚とか

聞いていたけれど


振り返ってみれば

確かに鼻の穴クラスの大きさの穴から

小玉スイカ級の大きさ、重さの新たな命を生み出すので

「鼻の穴からスイカを出すような感覚」というのは

まあ頷ける


だがしかし


もっと適切な表現がありそう


仮に「鼻の穴から」としたら産めないもの


無菌状態を維持する子宮の入り口なので

「キュッ」と普段は閉じていて開くことはない


そこが10センチ開く


お産の時は子宮口が

両手の親指と人差し指で作った輪っかの大きさまで開くという


「開く痛み」というよりは

お腹の中の小玉スイカを外に押し出す「圧力による痛み」


厨二病かもしれないけれども、例えるなら

生理痛の界王拳10倍くらい


子宮口が4〜5センチくらい開く本陣痛まで行くと


「あー」とか「うー」とかさすがに呻いてしまう


・・・と、これはお母さん側の話で


お腹の中の赤ちゃんの視点で考えてみてほしい


今までとても居心地が良かった環境に突然訪れる異変

ろくな大きさではない穴に向かって押し出されようとする


お腹の中の赤ちゃんの頭囲は30センチもしくはそれ以上


「え?この穴から出て行けって???」


「ご冗談でしょう、お母さん」


それでも止まぬ自身を押し出そうとする圧力に

なんとか耐えながら体を折りたたむように工夫して

出てきてくれる赤ちゃん


赤ちゃんも痛いでしょう


私は陣痛が来るたび

心音が小さくなるお腹の赤ちゃんを心配し


そばにいてくれる旦那さんに

「赤ちゃん平気?」と聞いて陣痛に耐えた


===

これから出産するママには

自分の体に訪れる痛みの他に

赤ちゃんの視点を持ってみてほしい


(ママ、がんばって)


陣痛に対する思いが変わるかも

===


・・・つづき・・・


子宮口が7〜8センチ以上開いた時には

陣痛も新たな次元に突入していて


今度は子宮口に向かって何かが下がって来るような感覚に

それを押し出したい強い欲求が出て来る


「いきみ」ってこれ


ズーン!ズーン!って


肛門を押さえることで

その押し出したいという欲求をうまくかわすのが

「いきみ逃し」


助産師さんが旦那さんにテニスボールをあてがうように

指示してくれる


旦那さんにはこの感覚伝わらないが献身的に

肛門ら辺にテニスボールをあてがってくれる


違うんだな

そこは肛門じゃない


でも「違うんだよ!」と旦那さんに八つ当たりするのも

なんかちょっと違う


ゆえに


自分でパジャマ越しに肛門の入り口を指で押さえる


すると功を奏し

いきみを逃しやすいことに気づいた


さらに

私の頭近くには冷たいペットボトルの水が置いてあったので

陣痛のタイミングでそれに顔を押し当てると気持ちがいい


子宮口10センチ開くまでの後半戦はほとんど呻かなかった


「もう子宮口が全開なのでいきんでもいいですよ」は、もはや「号令」


GO!


陣痛のタイミングに合わせていきめるって

史上最高に有難い


マタニティビクスにヨガ

日々の「いきみ」練習の成果を発揮


つるっと生まれました

ママかずのブログ

37歳で初産。 40歳で第2子の不妊治療を開始。 42歳で第2子妊娠、そして出産。 現在、43歳。第3子、考え中・・・。

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